トランプ大統領と札幌市議会

アメリカのトランプ大統領は、就任演説で「今日から、ジェンダーは二つしかないというのが、アメリカ政府の公式方針になる。男性と女性だ」と述べ、DEI(多様性・公平性・包括性)政策について、撤廃を明言しました。私はこの演説にとても驚きましたが、その後、札幌市議会にも大きな影響がありました。


2025年3月11日の予算特別委員会で、市長提出の「札幌市誰もがつながり合う共生のまちづくり条例案」と、「条例に反対する陳情」が審議されました。陳情は札幌市内から46通、札幌を除く道内から9通、道外から53通、計108通届きました。陳情者は主旨説明で、「これはDEIである」「差別解消を過分に取り入れている」旨の発言をし、条例案に対し広く意見を募る「パブリックコメント」には「差別は見たことも聞いたこともない」などという言葉が並びました。


私は委員会で質問し、最後に「2017年、札幌市パートナーシップ宣誓制度」が開始されましたが、その準備段階で「少子化が進むのではないか」「家族制度や結婚制度が崩れるのではないか」などの声があがり、「当事者の方たちが、こんな風に思われていること、このような偏見の中で暮らしていることがわかった。だからこそ制度が必要だと思った」という当時の市の担当者の言葉を紹介し、「制度が導入された以降、市民への理解が広がりました。様々な意見があるからこそ、対話をしていく必要があるのです」と、陳情者や傍聴者に届いてほしくて、このような言葉で質問を締めくくりました。

3月23日付け東区民報、太田秀子「かけある記」