2023年10月2日、経済観光委員会で「美香保体育館の跡地利用など」「路面電車の運賃改定など」を質問

太田秀子札幌市議は「札幌市アイスリンク基本構想(案)」について質問しました。

基本構想(案)では、月寒・美香保体育館は、建設から50年程度が経過し老朽化が進んでいることに加え、施設機能面でも課題があることから、後継施設を整備する計画となっています。

太田市議は、後継施設の移転候補地である新月寒体育館の「札幌ドーム周辺地域」、新美香保体育館の「つどーむ敷地内」は、風致地区や里山地区、航空進行区域となっており、その規制について質問。

市の担当者は「風致地区では建築物の高さや建蔽率、緑化率について制限を受け、里山地域においては、樹林地率、保全樹林地率に関する制限が定められているので、これらの制限を踏まえつつ適切に対応する」、また「航空進行地域においても、制限の範囲内で施設検討を進める」と答弁しました。

太田市議は候補地にすることを優先し、「規制緩和などで市民の信用を失うことのないように」と指摘し、跡地利用についても、「体育館を壊すだけでなく、改修などで、施設数を増やすことが大事です」「美香保体育館は駐車場が狭く、利用者に不便を強いているので、このような課題に対応すべき」と質問。市の担当者は「路上駐車などへの課題対応も含め、地域の方々の意見を伺いながら検討したい」と答弁しました。

「札幌市交通事業経営計画」では、路面電車の料金改定について質問しました。

経営計画では、2026年度以降資金不足に陥る見込みとして、運賃を230円に改定する必要があり、2024年12月の運賃改定を目指すと報告がありました。

太田市議は、路面電車を観光目的で利用している割合を質問。観光客の乗車率は5~6%との答弁に、「利用者は通勤・通学・通院などで使う地元市民のみなさんであり、ほとんどが往復で利用し、一日60円の値上げは、物価高騰で大変な市民の生活をさらに苦しくする。他都市の運賃改定をみても本市の値上げ幅は大きい方であり、乗車料収入以外の増収策の努力を重ね、値上げ方針は見直していただきたい」と求めました。