決算特別委員会で障がい者交通費助成について質問

10-3-s015938023

障がい者交通費助成・ICカードに移行――障がい者の負担とならないよう実情に応じた対応を

 太田秀子議員は12 日、決算特別委員会で障がい者交通費助成について質問しました。

 太田議員は、「障がいのある方の社会参加を広げ、小規模作業所などに通う上でも交通費助の成はなくてはならない制度」と強調。来年4 月からICカードに変更(中度の方は「記名サピカ」、助成分がチャージ=入金)される問題について、丁寧な周知を求めるとともに「移行後も希望すれば現在の助成カードを選択できるのか」と質問。
 障がい保健福祉部長は、「ICカードはくり返し使え、交通事業者の磁気カード(現在の助成カード)の機器も老朽化しており継続は困難」とのべました。

 太田議員は、「中度の障がい者は必ずサピカを用意しなければならない」とのべ、サピカの購入費2000 円について、「ある作業所では受け取る工賃は1 日500 円で2000 円は4 日分にあたり、障がい者にとって決して安い金額ではない」として、「サピカを持っていない方に、対策は考えているのか」と質問。
 障害保健福祉部長は、「希望する方に、助成カード(3000 円)と2500 円(※)がチャージされたサピカを引き換えることができる引換証を渡し、自己負担のないよう対応している」とのべました。

 太田議員が「それでも、助成カードの残りが少なくサピカと引き換えできないとか、2000 円で購入することができない方もいる」として、「来年度の助成分からでも引き換えを可能とするなど、障がい者の実情に応じた柔軟な配慮が必要」とただすと、障害保健福祉部長は「今回のサピカ引換証と同様な形で利用者負担が生じないよう方策を検討したい」と答えました。